ヨガの哲学「タパス」に学んだ小話

こんばんは!鎌倉由比ガ浜坂ノ下海から1分のプライベートサロン極楽Spa Apvaruna〜アプヴァルナの田邊です。

 

少しづつ暖かくなってきており、春が近づいてきましたね。花粉症の方は少しお辛い時期になるかもしれませんね( ; ; )

 

ヨガには人生を満ち足りた気持ちで穏やかに過ごす為の教えがあります。
その教えからキーワードを頂き、自身の経験と絡めてお話しをさせて頂きます。

 

 

今から2000年前に成立した「ヨガスートラ」には「タパス」という言葉があります。

「タパス」とは、「苦行」を積極的に経験していくことをすすめています。

私達が苦しみを感じるときはどういうときでしょうか。自分の許容範囲を越えた出来事が目の前に差し出されたとき、私達は心が波立ち苦しみを感じるでしょう。

 

最初は苦しい思いをするかもしれませんが、いくどと許容範囲を越えた出来事を経験することで、苦しみの対象は自分の許容範囲の中へと変わって行きます。そして以前苦しんでいた現実が目の前へ差し出されていても心は波立たたなくなるのです。

 

 

例えば子供は経験も浅く自分の許容範囲も狭い為、小さな事で動揺してしまいます。しかし、歳を重ねて学校や社会で苦しみを何度も経験していきます。人生においてのタパスを行なっていくのです。そして様々な経験を積み重ね、自分の許容範囲を広げていく事によって、小さな事では心が波立たない大人へと成長をしていくのです。

 

 

 

鎌倉に数年前に越してきて、都内から終電で帰ることがよくありました。終電は逗子駅までのことが多いので、疲れて寝てしまって鎌倉駅を通過して次の逗子駅の終点で起きるということが、何度かありました。当初はタクシーで帰るということをしていたのですが、ある時タクシー待ちの方が多く待ってるくらいなら歩いて帰れるだろうなと一駅だし!と思い歩き始めました。

道がよくわからないので、Googleマップを片手に線路沿いを歩いていたのです。夜遅く暗かったのでちょっと心配はあったものの、初めは住宅街でしたしまぁ大丈夫だろと思っておりました。都内に住んでいた時の感覚で、一駅なんてあっという間だと思っておりました。

ところが、だんだんと住宅街はなくなり、山感が増してきました。そして、ついにトンネル、、、、明るいときでしたら問題ないのですが、夜のトンネルはちょっとばかし不気味な感じです。後ろから来る恐らく同じく寝過ごした人のタクシーがビュンビュン通る、、、夜のトンネルを歩いているときの車は救いでしたが、ちょっと怖い!

 

今までにない、初めての経験は私の許容範囲を超えました。でも今更戻れないし、通るタクシーはほかの方が乗車しているので捕まえることは出来ない、、、

そんなときふと分かれ道がありました。右に行けばまたトンネル、、、左に行けば住宅街!

迷わず左の住宅街を選択しました!地図だとトンネルの方が近いのですが、少しばかり遠回りでもトンネルは避けたいと思ってしまったのです。

さて気をとりなおして夜の散歩と思う事にするとさっきまでの怖い感じは薄くなってきてルンルン気分に♪
ですが、歩いても歩いてもたどり着かない、、、かなりの遠回りだったようです。そして住宅街の先にはまたトンネルが、、、(´;Д;`)

目の前の試練から逃れても最終的にその越えなくてはいけない試練というのはまた巡ってくるのだろうなと実感しました。

そして、次に寝過ごしてしまったときは、曲がり道をしてしまった箇所を曲がらずトンネルの方を選びました。するとその先は住宅街に!とても近道であることが判明しました!

人生においても職場の苦手な人、その人がしんどくて辞めてしまったこともあったけどまた次の職場でも同じような人がいるということ。

 

次の職場ではその苦手な人と自分の考え方や接し方を工夫することで仲良くなれたことで、世界が広がるということ。

 

人生においてのタパスはきっと乗り越えることができるから与えられた試練なんだと思います。

 

その壁を乗り越えることで、自分を成長させる新しい世界へと続く扉が隠されているのかもしれません。

 

何かしんどいと感じることがあったとき、苦しいことを耐えるのではなく、タパスの教えを思い出し考え方を変えてみるのも大きな成長に繋がるのかもしれません😊

 

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